美濃というのはどこですか?


2025年8月30日に、愛知県新城市で「戦国博覧会」というのが開かれた。これは2025年が、1575年の長篠合戦から450年の節目ということからの開催だ。この戦国博覧会で私は「奥平家と美濃加納城」というワークショップ講演を行なった。

この講演自体は比較的好評で、それはそれでよかった。しかしその時、別会場で展示中のブースで、我々「加納城フォーラム」の会員の一人は「美濃というのはどこですか?」と聞かれたという。「美濃加茂というのは聞いたことがある」ともおっしゃったということだ。

それはそうかもしれない。現代において「美濃」という言葉は全国的に見ればそんなに使われないと思う。美濃国とか、三河国、伯耆国など、古代の国の名前と場所を全部、言える人は少ないのではないか。

ということで、ここで岐阜県大垣市にある美濃国分寺跡に併設された歴史民俗資料館で見かけた資料を紹介したい。古代の国の名前と場所が示されている。(検索すると、Web上にも多くの、類似の資料があるようである。)

一般に、こういう古代の国のことを「令制国」と呼んでいる。古代日本の律令制の頃の「国」が起源である。六十八カ国あったらしい。名前と場所を大体でも、知っておくと便利なような気がする。

出典:大垣市歴史民俗資料館における展示資料

https://www.city.ogaki.lg.jp/0000000686.html


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