生成AIは郷土史に使えるか。という問題。
噂通りというべきか、同じく生成AIといっても色々あるが、今回の2025年11月下旬にレリースされたGoogleの生成AI(Gemini3.0)は、格別に優秀な気がする。
結論から言うと、
1)一般的には使えない
郷土史の分野では、話題がまさに「ローカル」(特定の地域社会)に限定される。このため学習データも限定的である。従って、とんでもない間違いを平気でやる場合がある。この場合、生成AIの嘘(ハルシネーション)を見抜けなければ、使えない。私見では、例えばWikipediaの間違いを見抜ける程度の予備知識を持っていない場合は、使うべきではないと思う。
2)Gemini3.0は使える(私見)
事前に与える解説が十分あれば(プロンプトの長文化)、質問の文脈や、質問者の意図を、読解する力が高い。推論能力も高い。Geminiは使えると私は思う。
Gemini3.0でも間違いは混入しうる。このため回答のクロスチェックや、ファクトチェックをしながらでないと危ない。例えば出典の文献を言わせて、それでチェックをしながら等。
3)文献の探索に有用
郷土史の初心者は関連する古文書を知らない場合が多い。また基礎的な文献も知らないことがある。それら資料の評価も初心者には難しい。この面で生成AIの網羅的なサーチ能力は有用だ。実際、プロンプトを長文で与えることが出来るので、普通のWeb検索より的確だ。私も、いずれ書籍に戻るとしても、一旦は生成AIで視野を広げた上で、書籍に戻るのが良い気がする。その上で、古文書や基本文献でさらに深掘りできる。
そんな感じだ。皆さんはいかがお考えでしょうか。
