質問と回答(例)Q&A
- Q1:今後の進め方について。先ずは、単にかつてあった加納城を懐かしむのか、あるいは、加納城を再興するという加納の街づくりにまで議論を発展させるのか、方向性を決められた方が良いのではないでしょうか?スタート地点が違いますと今後の会のあり方も違うと思います。(令和7年3月3日)
A1:ご指摘ありがとうございます。おっしゃる通りと思います。 そして今後の進め方としては「単にかつてあった加納城を懐かしむ」だけではなく、ゆくゆくは「加納城を再興するという加納の街づくりにまで議論を発展させる」という可能性も、最初からは、排除はしていないという状況です。 なぜなら「保存と活用」を目的にしているからです。 つまり
- 会の名称は「国史跡 加納城跡保存・活用推進フォーラム」
- 会則第1条の「目的」も「第2条 フォーラムは、その活動等 により国史跡加納城跡の保存と活用に必要な諸事項を検討し、その課題 解決や関連活動の促進を図ることを目的とする。」
- 第1に、単なる文化施設や資料館を想定するのか(ちょうど 中山道加納宿まちづくり交流センターのように)、
- あるいは、 まちづくりにまで議論を発展させるのか(ちょうど中山道加納宿まちづくり交流センターのように...。つまり交流センターは、広義には、まちづくりの一環でもあるからですが。)、という意味です。
現状では、上記のどちらの可能性も、あると考えられます。 そしてそれは今後の活動の結果次第ということになると思われます。 なぜなら、加納城をご存知でない人もおられるかもしれないという現状があるからです。この意味で「まずは知ること」は必要かもしれません。
加納城の意味と、その歴史・文化の本質的価値を知った上で、どうするのが最適なのか。市民はこれらを理解した上で何を望むのか。あるいはあまり興味・関心が持てないもかもしれません。予算措置の判断や種々の連絡調整を含めてになる と思いますが、そこは現状ではまだ何もわかっていない 、私も含めて何も分からないと思うのですが。 このために最初から「保存と活用」という、その活用の部分を会の目的に入れております。 つまり、何をどうすることがあの史跡の活用なのか。それは これからという段階である、という意味です。加納城は現状では「保存」だけです。そこで提案の発想の 当初から、「保存と活用」の「両方」について考えようという 着想が、そもそもの出発点です。 それは2019年の文化財保護法の改定 に伴って、時代が変わってきたという認識があるからです。このような時代認識の変化や法改正の歴史的意味についても、当初から申し上げて来た通りです。 さて、どんなもんでしょうか。何か論点が抜けているかもしれません。いかがお考えでしょうか。(令和7年3月3日)
参考資料Background
- 文化財保護法の改正(2019年):「文化財保護法改正の概要について」(文化庁、平成30年7月)
- 岐阜城の「保存と活用」(2021年12月):史跡岐阜城跡保存活用計画、史跡岐阜城跡整備基本計画
- 加納城の豊富な展示物(2023年3月):「加納藩~江戸幕府を支えた270年~」(岐阜市歴史博物館企画展)
- 加納城の発掘調査(ほぼ完了)(2010年):『史跡加納城跡2』他資料多数
- 岐阜の都市計画(区域マス/市マス):岐阜都市計画区域マスタープラン、岐阜市未来のまちづくり構想 2022-2040(岐阜市総合計画)、岐阜の都市計画(2024年版)、岐阜市協働のまちづくり推進計画 2023-2027 、
- 加納城の「保存と活用」の検討について(2023年8月):『「〈岐阜・加納〉歴史まちづくり」の提案に関する検討事項』